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SORRY KOUBOU

下川町は、町の面積の9割が森林です。その残り1割に、人々が暮らしているのですが、生活の拠点は主に中心市街地です。その市街地から、オホーツク海側に車で15分ほど走ったところに、一の橋という集落があります。この一の橋で地域おこし協力隊を3年勤め、2017年に独立した女性ふたり組の「SORRY KOUBOU」は、畑を持ち、ものづくりをしています。

防腐剤を一切使わず、種を植えるところから手作業でコスメを作っている「SORRY KOUBOU」。もともと、自分たちの肌に合う化粧品がなく、手作りをした石鹸を使っていました。そのうち、敏感肌に悩んでいる女性たちのためにオリジナルのコスメを作りたいという思いが募り、東北から下川町へ移住。町民の方々と触れ合い、ものづくりに対する理解を得ながら、協力隊の任期終了とともに一の橋にある畑を借りて、事業をはじめました。

「SORRY KOUBOU」のコスメには、一年草のハーブが使われています。このハーブを育てる仕事は、季節によって作業が変わります。春はハーブの苗立てをし、事務作業などを行い、夏は一気に咲きほこるカモミールを収穫して乾燥させます。秋になると翌年のために畑から種を取っておく作業をし、冬は夏に収穫したハーブたちを使ってものづくりをするのです。畑に一番多く植わっているのはカモミール。一面に白い小さな花が咲き誇り、風に揺られている景色は、まるで絵本の中の挿絵のよう。

最近は、肌のコンディションに合わせて自分で化粧水を手作りすることができる「はじめての化粧水作りキット」 の販売もスタート。下川の畑で採れたハーブを濃縮した「ハーブチンキ」は、カモミールだけでなく、ヨモギやミント、カレンデュラというオレンジ色の花などなど。これらのハーブチンキにグリセリンと精製水を混ぜ、様々な植物が持つ自然な香りをブレンドすることで、自分のお気に入りの化粧水を手作りすることができます。けれど、まだ「化粧水を手作りする」ということに馴染みがない人も多いのは事実。そのため「SORRY KOUBOU」のふたりがあちこちに足を運び、ワークショップなどで作り方を直接お客様にお見せして届ける機会も増やしていく予定です。

肌にも自然にもやさしい質感と香りはもちろん、自分で使うものをイチから作る、ものづくりの喜びも楽しめるのが「SORRY KOUBOU」のクラフトコスメです。